属人化を解消し、過去実績を有効活用!AI図面管理でQCDを向上

湖国精工株式会社 経営企画部 経営企画課安田 晶紀 様
専用治工具、工具、研磨機(新作&全体修理)、搬送設備、組立機の設計製作据付け工事および自動車用部品の組立、極小ロットの軸受組立を行う。
専用治工具、工具、研磨機(新作&全体修理)、搬送設備、組立機の設計製作据付け工事および自動車用部品の組立、極小ロットの軸受組立を行う。

- 貴社の事業内容を教えてください。
- 湖国精工は、大手ベアリングメーカーである日本精工のグループ企業です。従業員は101名。専用治工具、工具、研磨機(新作&全体修理)、搬送設備、組立機の設計製作および据付け工事、さらには一部自動車用部品の組立や極小ロットの軸受組立も行っています。

- 図面バンク導入以前は、どのような課題を抱えていましたか?
- 自社で設計を行うだけでなく、お客様から図面をいただいて製作することもあり、「図面に変更がないか」「前回とどこが違うのか」といった確認に非常に手間がかかっていました。

- 「図面バンク」導入の決め手は何でしたか?
- 当初は設計部門にお話をいただきましたが、どちらかと言えば営業、生産部門の方で使えそうだということで検討を開始しました。AIによる「類似図面検索」機能が当社の案件管理にも有効だとわかり、 これが大きな決め手となりました。

- 導入による効果と社内での反応はいかがですか?
- 見積依頼や発注があった際、過去のどの図面と類似しているかを瞬時に検索できるようになりました。これにより、正確な見積もりの作成から適切な工程での製作まで、一連のプロセスをスムーズに進められるようになったと感じています。QCD(品質・コスト・納期)全てにおいて大きな効果がありました。

- 他のシステムと比較した際の「図面バンク」の違いについて教えてください。
- AIを活用した類似図面検索サービスはいくつかありますが、「図面バンク」は図面検索・比較に加え、関連情報を一元管理できる案件管理ツールとして活用できる点が特徴だと思います。

- 今後、「図面バンク」に対して期待される効果や追加してほしい機能はありますか?
- 現在は案件単位での情報管理が主ですが、今後は図面単位での情報管理も可能になることを期待しています。図面ごとに決まった工程情報や規格などを1対1で紐付けられるようになれば、さらなる業務改善と全体の管理効率向上に繋がると考えています。

- 今後の図面管理の展望や、まだ感じておられる課題についてもお聞かせください。
- ベテラン社員や担当者の記憶に頼る属人的な仕事の仕方からの脱却を目指し、誰でも簡単に仕事ができる形を模索しています。「人材は人財」という社訓の通り、人の強みをより活かせるよう、引き続き業務改善に取り組みたいです。AIに任せられる業務は任せ、人にしかできない部分に注力することで、一人ひとりの持つ力や強みがより発揮される環境を築いてまいります。


