JIS規格を無料で閲覧する方法を解説!登録も5分程度でできます
2025.07.12

👤「設計で使っている部品のサイズをJIS規格で閲覧したいが、資料室まで行くのが手間だ…」
👤「自宅のPCでもJIS規格を閲覧したい…」
👤「規格閲覧のために、ユーザー登録するのは面倒くさい…」
JIS規格の閲覧にあたり、このように感じている方は結構多いのではないでしょうか?
実は、JIS規格は無料で簡単に閲覧することができるのです!
この記事では、JIS規格を無料で閲覧する方法を解説します。実際に筆者がユーザー登録を行い、機械設計者がよく参照する規格を検索してみます。
この記事を読めば、「JIS規格が無料で閲覧できるなんて知らなかった!」という方でも、すぐに閲覧できるようになります。
みなさんの会社には、製図の社内標準が定められているところもあると思います。「図面の書き方について、寸法や表記はこう書きます」というような社内のルールですね。
実はこのような社内標準は、基本的にJISに準拠して作られています。
JIS規格は機械製図以外にもねじ、ボルト、軸受けなど様々な部品で適用されています。社内外でものづくりの共通言語として設計、製造現場で浸透しているJIS規格。これをすぐに参照できる・業務で使えるというのは、どこの会社でも使える汎用的なスキルです。
ぜひ、みなさん自身でJIS規格を閲覧できるようになって、日々の業務に活用していただければと思います。
JIS規格とは
JIS規格とは、「日本で製造される製品やサービスの品質・寸法・性能などを統一するために定められた“国家規格”」です。
正式名称は「Japanese Industrial Standards(日本産業規格)」で、経済産業省が所管し、日本産業標準調査会(JISC)が制定・管理を行っています。略して「JIS(ジス)」と呼ばれています。
身近なものだと、
・ネジのサイズ
・トイレットペーパーの寸法(紙幅、芯の直径、ロールの長さなど)
・非常口やエレベーターなどの記号(ピクトグラム)
といったものがJIS規格に準拠して作られています。
JIS規格を無料で閲覧する方法
JIS規格は、JISC(日本産業標準調査会)のサイトで無料閲覧ができます。
Google検索で「jisc」と検索すると一番上に表示されます。
まずは無料の利用者登録を行いましょう。
下図に示す「利用者登録操作マニュアル」に登録方法がありますので、マニュアルに従って登録します。

登録手順は、ざっくり以下のようになっています。
・利用規約に同意する
・登録フォームに氏名や住所、メールアドレスなどを入力
※勤務先を入力する欄もありますが、個人で登録することもできます。
・仮パスワードを発行し、メールから本登録する
筆者もマニュアルに従って登録してみましたが、5分ほどで完了しました。
ユーザー登録・ログイン後は、「データベース検索」→「JIS検索」をクリックします。
JISCのページの上部のボタンが「ログアウト」と表示されていれば、ログインが成功しています。

JIS検索の画面で、「JIS規格番号からJISを検索」のところで調べたいJIS規格番号を入力して「一覧表示」をクリックします。
今回は例として、「JIS B0001」(規格名称:機械製図)を検索してみます。
入力に当たっては「B 0001」のようにスペースを入れても、「B0001」のようにスペースを入れなくてもOKです。

検索結果のリストが出てきますので、該当するJIS規格番号(今回はJIS B0001)をクリックします。

検索した規格の詳細画面で、PDFファイルをクリックします。

ブラウザ上でポップアップが出ますので、内容に承諾する場合はOKを押します。

これで、ブラウザの画面が立ち上がってJIS規格を閲覧することができました!
※JIS規格自体は著作物なので、ここで転載することはできません。各自で上記のやり方をお試しの上でご覧ください。
例で検索したJIS B0001「機械製図」は、機械製図の一般的なルール(線種、縮尺、寸法の表記の仕方など)が記載されています。機械設計者としては、ぜひ一度チェックしておきたい規格ですね。
規格名称からJISを検索する
規格名称や、名称の一部からJIS規格を検索することもできます。
「JIS検索」の画面から、「JIS規格名称からJISを検索」の欄に、規格名称を入力します。
今回は、「ボルト」と入力してみます。

名称に「ボルト」が含まれるJIS規格がリストアップされます。

このリストの中から、閲覧したい規格番号をクリックしましょう。
筆者は「JIS B1001 ボルト穴径及びざぐり径」を閲覧し、ボルトの下穴径を確認しました。
(M10ボルトの穴径(2級)はΦ11、ざぐり径はΦ24、っと・・・φ(・ω・`))
JISの閲覧手順は、以上となります。
ぜひ、みなさんが普段あつかう製品や機械要素に関わるJIS規格を閲覧してみてください。
🧑💼「この部品のこんな仕様まで、JIS規格で決まっていたんだ!」
🧑🔧「図面の寸法指示方法は、こんなやり方もあるんだ!」
というような、業務に活かせる新しい発見があるかもしれません。
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