【2026年版】製造業向け図面管理システム20選!おすすめを現役設計者が厳選します

2026.04.19

「うちの現場に合う図面管理システムはどれだろう?」
製品をいくつか調べてみると、どれも似たような機能を謳っていて、結局どれを選べばいいのかわからない。そんな状況に陥っている設計担当者や管理職の方は多いのではないでしょうか。

図面管理システムは、ひとつ選ぶだけで月間の検索時間が大きく変わります。国内製造業を対象にした調査では、図面を探している時間は月間で約10時間にのぼるという結果が出ています。稼働日換算で毎月丸1日以上が「探すこと」に費やされているとしたら、システム選びは単なる導入コストの問題ではありません。

この記事では、2026年時点の製造業向け図面管理システム20選を、現役の図面設計者の目線で紹介します。製品の特徴や料金だけでなく、「どんな会社に向いているか」という観点も添えて整理しました。まず自社に合うタイプを把握してから製品を絞り込むと、選定のスピードが上がります。

目次

第1章:図面管理システムとは

図面管理システムは、電子化した図面を一括で管理するツールです。製造業では、製品の形状や組立情報を記した図面は技術資産の中核にあたります。図面管理システムを導入することで、電子化された図面の検索性を高め、変更履歴の管理やアクセス制御、関係者間での情報共有がスムーズになります。

従来は紙の図面をキャビネットで管理する会社が多くありました。しかし紙管理では、必要な図面を探すのに時間がかかる、最新版と旧版が混在する、物理的な破損や紛失が起きる——といった問題が避けられません。

電子化し、図面管理システムで一元管理することで、これらの問題は大きく改善されます。場所を問わずアクセスでき、最新版を一元管理でき、変更履歴も追跡できる状態になります。

第2章:図面管理システムでできること

図面管理システムは、主に以下のような機能を持っています。

図面データの保存

PDFやCADデータをサーバーまたはクラウドに保存する機能です。ファイルごとに品番・図番・作成者などの属性情報を紐づけておくことで、後から検索しやすくなります。

関連文書の保存

図面に紐づいた見積書・部品表(BOM)・工程指示書・検査成績書などを一緒に保存できます。「図面は見つかったが、関連資料がどこにあるか分からない」という状況をなくせます。

検索機能

ファイル名や属性情報でキーワード検索できます。製品によってはAIが形状を解析し、似たような図面を自動でリストアップする「類似図面検索」機能を備えているものもあります。

共有機能

設計部門以外でも図面を参照できるよう、アクセス権限を設定した上で共有できます。社外の協力会社や製造現場でのタブレット閲覧に対応している製品もあります。

図面改訂管理(リビジョン管理)

図面の改訂(リビジョン)について、いつ・誰が・どの理由で実施したかを記録し、最新版と過去バージョンを明確に管理できます。「最新版はどれか」を人に聞く手間がなくなります。

承認ワークフロー

紙の押印によるアナログな承認フローを、PC上での電子承認に置き換えられます。承認待ちの図面が誰のところで止まっているかも可視化できます。

図面管理システムでできることの整理

第3章:図面管理システムのタイプ

図面管理システムは提供形態によって大きく3つに分けられます。自社の状況に合ったタイプを選ぶことが、導入後の定着率を左右します。

オンプレミス型

自社のサーバーにシステムをインストールして運用するタイプです。データを自社内で完全に管理できるため、セキュリティ要件が厳しい企業や、既存の生産管理システムと連携したい企業に向いています。一方で、自社サーバーがない場合は初期費用が大きくなりやすく、専門知識を持った担当者が必要になる点は考慮が必要です。

オンプレミス型が向いている組織:すでに自社サーバーを持っている企業、社内システムとの連携を重視する企業

すでに自社サーバーを持っている企業はオンプレミス型の導入がしやすいでしょう。自社のサーバーに追加で図面管理システムをインストールすれば、初期費用は比較的抑えることができます。

また、オンプレミス型は自社の業務システムと連携させたい企業にも向いています。たとえば、図面管理システム上のBOMを生産管理システムと連携させる、ということがオンプレミス型だと円滑に実現しやすくなります。

クラウド型

インターネット経由でシステムを利用するタイプです。初期費用を抑えられ、どこからでもアクセスできる柔軟性が魅力です。社外の製造現場や取引先との図面共有が多い会社に特に向いています。サーバーの運用・保守が不要なため、IT担当者が少ない中小企業でも導入しやすいのが特徴です。

クラウド型が向いている組織:中小製造業、図面を社外で見る機会が多い企業、IT運用コストを抑えたい企業

中小企業、もしくは図面を社外で見る機会が多い企業はクラウド型が向いているでしょう。

中小企業は、自社サーバーを持たない場合が多く、初期費用が安価なクラウド図面管理システムが比較的導入しやすいでしょう。また、図面を社外から見る機会が多い企業にとっては、社内ネットワークを経由する必要がないクラウド型が向いていると言えます。

CADベンダー型

CADソフトを提供しているベンダーが提供する図面管理システムです。使用しているCADと同じベンダーの製品を選ぶと、CADから直接システムにアクセスして図面を保存・管理できるなど、連携機能が充実しています。特定のCADに依存したシステム構成になるため、CADを変更する際は注意が必要です。

CADベンダー型が向いている組織:特定ベンダーのCADを全社で統一して使っている企業、大規模なPDM/PLM環境を構築したい企業

CADベンダー型の図面管理システムが向いているユーザーは、そのベンダーのCADを使用している企業です。

CADと図面管理システムのベンダーを同じにしておくと、機能面でも連携がしやすくサポートもまとめて行えるというメリットがあります。

第4章:現役設計者がおすすめする図面管理システム3選

ここでは、数ある製品の中から、独自の特徴を持つシステムを3つピックアップします。

① 図面バンク(株式会社New Innovations)

図面バンクは、クラウド型の図面管理システムです。ブラウザだけで使えるため専用アプリのインストールが不要で、数十名〜数百名規模の工場や製作所での活用で業務効率化が期待されます。

最大の特徴は、AIによる類似図面検索と自動解析機能です。品番や形状でキーワードを入力するだけで、過去図面の候補が数秒で表示されます。また、図面内のテキスト情報をAI-OCRが自動で読み取り、検索対象として登録するため、手動でのデータ入力の手間がかかりません。

提供する株式会社New Innovationsは自社工場を持っており、AIカフェロボット「root C」を製造しています。自社の製造現場でも図面バンクを実際に使っており、現場のリアルな課題から機能を開発・改善しています。

導入実績は官公庁・大手企業を含め数多くにのぼり、SB C&Sとのディストリビューター契約による販売体制も整っています。

ユーザー数・図面保管数に関係なく定額で利用でき、登録初月は無料で全機能を試せます。

料金:月額48,000円〜(2026年4月時点。保存容量によって変動する場合あり。5万枚以上は要確認)

【図面バンク】コスパ最強のクラウド図面管理システムのご紹介

参考URL:https://zumen-bank.com/

② CADDi Drawer(キャディ株式会社)

CADDi Drawerは、キャディ株式会社が提供するクラウド型の図面管理システムです。独自の画像解析アルゴリズムによる類似図面検索機能が充実しており、図面の形状や図枠情報(部品名・材質・サプライヤーなど)を自動で抽出してデータ化します。過去の発注価格や発注先情報を図面に紐づけられるため、見積業務の精度向上にも活用できます。

料金:非公開(図面数・アカウント数に応じた個別見積)

【CADDi DRAWER】デモ映像

参考URL:https://caddi-inc.com/drawer/

③ ズメーン(株式会社FactBase)

ズメーンは、株式会社FactBaseが提供するクラウド型の図面管理システムです。図面を中心に、見積書・工程指示書・検査成績書などの関連書類を紐づけて一元管理できる点が特徴です。2025〜2026年にかけて組図管理機能(部品の親子関係を視覚的に把握)とフリーワード検索機能も追加されており、情報の蓄積と活用の両面で機能が充実しています。小規模チームから大企業まで幅広く導入されています。

料金:非公開(ベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://lp.zume-n.com/adlp

第5章:オンプレミス型の図面管理システム8選

ここからは、オンプレミス型の図面管理システムを紹介します。

AI類似図面検索(株式会社テクノア)

AIが部品形状を解析し、過去図面から類似したものを自動抽出します。類似度を色と数値で表示するため、目的の図面にたどり着くまでの時間を大きく削減できます。生産管理システムとの連携で、過去の材料費・加工費を参照した見積業務にも活用できます。ITトレンド2025年ランキング2位。

料金:初期費用 ソフト300,000円+セットアップ200,000円+AI構築500,000円〜 / 月額30,000円〜

「AI類似図面検索」~過去の図面から類似したものを探し出します~

参考URL:https://www.techs-s.com/product/ai-ruiji

DrawFinder(株式会社ハイエレコン)

製造業向けのスモールスタート型図面管理パッケージです。属性検索・版管理・承認ワークフロー・アクセス権限設定などの必須機能を一通り備えており、AutoCAD・BricsCAD・JW-CADとの連携実績もあります。将来的に上位版へのデータ移行も可能で、段階的に機能を拡張できます。ITトレンド2025年ランキング3位。

料金:非公開(ベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://www.hek.co.jp/product/32_drawfinder/detail

D-QUICK7(株式会社アイサイト)

タブレットで手書き情報を入力し、D-QUICK7のフォルダと連携できます。i-Reporterとの組み合わせで、製造現場からの情報を図面管理システムにダイレクトに蓄積できます。

料金:100〜500万円程度(詳細はベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://d-quick.i-site.co.jp/d-quick7/

Hi-PerBT Advanced 図面管理(株式会社日立ソリューションズ西日本)

2次元CADデータや完成図書、添付資料を一元管理できます。BricsCADなど複数のCADや外部システムとの連携機能が充実しており、拡張性が高い点が特徴です。クラウド環境にも対応しています。ITトレンド2025年ランキング1位。

料金:非公開(ベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://www.hitachi-solutions-west.co.jp/products/industry/ad/index.html

NAZCA5 EDM(新明和ソフトテクノロジ株式会社)

「簡単登録」「検索」「版管理」「ワークフロー」「構成管理」「プッシュ通知」「ToDo管理」の7機能を標準搭載。必要な機能はアドオンで追加できます。クラウド環境の構築にも対応しています。大手製造業IT子会社が開発しており、製造業ノウハウが機能に反映されています。

料金:セルフ導入プラン 195万円〜 / フルカスタムプラン 800万円〜

参考URL:https://nazca5edm.stec.co.jp/

PDMics(株式会社アイ・シー・エス)

必要最低限の機能を備えつつ、AutoCAD・AutoCAD Mechanical・BricsCAD・iCAD SXとのCAD連携機能を持ちます。CADから直接図面をアップロードでき、図枠の属性情報も自動で読み込めます。流用機能も搭載しており、ボタン1つで図面と属性情報を複製できます。

料金:最小構成(サーバ+5ライセンス)100万円〜

【機能紹介】PDMics 設計情報管理システム

参考URL:https://www.ise-ics.co.jp/lp/pdmics/

図管王 Standard(株式会社デザイン・クリエイション)

AutoCAD・JW-CAD・CATIA・SolidWorksなどの2D/3D CADに加え、Word・Excel・PDF・JPEGなど幅広いファイル形式に対応しています。ユーザー権限を7段階で細かく設定でき、閲覧のみ・印刷不可などの制限も可能です。

料金:Standard基本サーバー 800,000円 / Standard基本クライアントセット(5本)480,000円〜

2D3D図面・文書管理システム「図管王Standard」のご紹介

参考URL:https://www.dcrea.co.jp/product/zukanohs/

楽々Document Plus(住友電工情報システム株式会社)

一般的な社内文書管理システムですが、図面管理での利用実績もあります。DXFファイルなどを専用ソフト不要で表示できる高速ビューワ機能を持ち、タブレットでの現場閲覧にも対応しています。英語・中国語対応があり、海外拠点での利用も可能です。

料金:150万円〜(ユーザー数によって変動)

文書管理・情報共有システム「楽々Document Plus」デモ動画|住友電工情報システム

参考URL:https://www.sei-info.co.jp/document-plus/

第6章:クラウド型の図面管理システム4選

ここからは、クラウド型の図面管理システムを紹介します。

SellBOT(株式会社REVOX)

AI見積り・類似図面AI検索・AIテキスト抽出・解析・AI差分表示・EDI機能の5つを一体で提供するAI特化型クラウドシステムです。使うほどAIが学習して精度が上がる仕組みで、見積・受注・調達・設計業務の全体をカバーします。中小企業から上場企業まで幅広い導入実績があります。月額10万円からで図面・アカウント数は無制限。

料金:月額100,000円〜(図面・アカウント無制限)

参考URL:https://www.sellbot.jp/

invoiceAgent 文書管理(ウイングアーク1st株式会社)

クラウド型の文書管理システムで、図面管理用途での導入事例もあります。Web APIを用いてさまざまな業務システムや外部クラウドサービスと連携できる拡張性が特徴です。ワークフローシステムと組み合わせることで、承認フローと文書管理を一元化できます。

料金:月額30,000円〜(10ユーザー。ユーザー数・オプションによって変動)

ワークフロー連携による業務効率化と法対応を実現する「invoiceAgent」

参考URL:https://www.wingarc.com/product/ia/documents/index.html

D-QUICK Cloud(株式会社アイサイト)

容量無制限のオンラインストレージ「Box」と連携できるクラウド型図面管理システムです。図面をBox内に格納しながらD-QUICK Cloudで管理することで、サーバー容量を気にせず運用できます。

料金:非公開(ベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://d-quick.i-site.co.jp/d-quick-cloud/

参考URL:https://lp.zume-n.com/

第7章:CADベンダー型の図面管理システム5選

ここからは、CADベンダー型の図面管理システムを紹介します。

Autodesk Vault(Autodesk)

AutoCAD・Inventorなど、Autodesk製CADから直接Vaultを起動して図面を管理できます。部品表のエクスポートや版管理など、CADデータ管理に必要な機能が一通り揃っています。

料金:サブスクリプション 1ユーザー年間123,200円

02 ライブデモでご紹介する Autodesk Vault のすべて ② – Autodesk Vault 2015 AutoCAD ファミリーのデータ管理 –

参考URL:https://www.autodesk.co.jp/products/vault/

ENOVIA(ダッソー・システムズ)

CADデータ管理に加え、BOM管理・プロジェクト管理・サプライヤー管理など、製品全体のプロセス管理に拡張できる高機能なシステムです。大規模な製造業での採用実績があります。日本では大塚商会が代理店です。

料金:非公開(ベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://www.cadjapan.com/products/items/3dexperience_enovia/

Teamcenter(シーメンス)

NXをはじめとするシーメンスCADとの連携に加え、AutoCAD・CATIA・Creo・SolidWorksなどのマルチCADデータ管理に対応しています。オンプレミス型とクラウド型の両方のラインアップがあります。

料金:非公開(ベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://www.siemens.com/ja-jp/products/teamcenter/

SolidWorks PDM(ダッソー・システムズ)

日本での導入企業が多い3D CAD「SolidWorks」と直接連携できます。SolidWorks Professional以上のユーザーは、基本機能を持つStandard版を無償で利用できるため、SolidWorksを使っている会社はまず検討する価値があります。

料金:SolidWorks Professional以上のユーザーはStandard版無償 / Professional版 CAD Editor 409,000円〜

参考URL:https://www.solidworks.com/ja/product/solidworks-pdm

図脳TeCA(株式会社フォトロン)

図脳RAPIDシリーズとの親和性が高い2D CADベンダー型システムです。アップロード時にPDF化が自動で行われ、Chrome・SafariなどのWebブラウザから図面を閲覧できます。iPadでの現場閲覧など、ブラウザだけで使える点が導入のしやすさにつながっています。

料金:非公開(ベンダーへ要問い合わせ)

参考URL:https://www.photron.co.jp/service/cad/products/teca/

第8章:自社に合った図面管理システムの選び方

製品の数が多く、機能も似たように見えるため「結局どれでも同じ?」と感じることがあるかもしれません。ただし、使う人・会社規模・既存システムの構成によって、向いている製品は大きく変わります。

選定の際には以下の3点を軸にすると絞り込みが早くなります。

各製品の公開情報を基に筆者作成の比較表(◎:特に優れている、◯:対応している、△:限定的、-:非対応/情報なし)

選定軸① 提供形態(クラウドかオンプレミスか)

自社サーバーを持たない中小企業はクラウド型が導入しやすいです。逆に、社内セキュリティポリシーが厳しい企業や、既存の生産管理システムと連携したい企業はオンプレミス型が向いています。クラウドとオンプレミスの違いについては以下の記事も参考にしてください。

選定軸② 使いたい機能を明確にする

「AI類似検索で過去図面を流用したい」「関連書類も図面と一緒に管理したい」「CADと直接連携したい」など、現場が本当に必要としている機能は会社によって異なります。高機能であれば良いわけではなく、操作が複雑になるほど現場への定着率が下がります。

導入後に使われなかった——というケースの多くは、「機能の多さ」で選んだ結果です。現場が必要な機能だけに絞ることが、定着への近道です。

選定軸③ 規模・予算との照合

数十〜数百名規模の中小製造業であれば、初期費用が低く運用コストが読みやすいクラウド型が選ばれるケースが多いです。大規模企業で複数拠点・多部門での利用を前提とする場合は、拡張性と連携機能が充実したオンプレミス型やCADベンダー型を検討する価値があります。

まとめ

この記事では、2026年時点の製造業向け図面管理システム20選を、クラウド型・オンプレミス型・CADベンダー型に分けて紹介しました。

どの製品にも基本的な機能は備わっています。選定の際は「機能の多さ」より「自社の現場で使われるか」を最初の判断基準にしてみてください。

AI類似図面検索に特化したシステムを探している方には、こちらの記事も参考になります。

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